話数単位で選ぶ、2019年TVアニメ10選

 今年も参加。

 

『バビロン』2話「標的」

サザエさん』7935話「男の休日」

『グランベルム』6話「魔石」

『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』11話「一条シン SIN」

『スター☆トゥインクルプリキュア』43話「笑顔への想い☆テンジョウVSえれな!」

キラッとプリ☆チャン』77話 「ナゾのアイドル ついにデビュー!だもん!」

ブギーポップ』5話「VSイマジネーター2」

『ケムリクサ』11話

Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』10話「こんにちは、太陽の女神」

ゲゲゲの鬼太郎』72話「妖怪いやみの色ボケ大作戦」

 

 

 

 

1『バビロン』2話 「標的」

脚本:坂本美南香 コンテ:富井ななせ 演出:富井ななせ  作画監督:久保光寿

 

ただただ圧巻。富井ななせ何者なんだと私も思った。 

 

2『サザエさん』7935話「男の休日」

脚本:中園勇也 コンテ:森田浩光 演出:森田浩光 作画監督:見蔭智史

男の休日と銘打ってやったことはカオスな自堕落生活だった。

ノリスケの遠慮なさが、相変わらず恐ろしい。

 

 

 

 

 

 

3『グランベルム』6話「魔石」

脚本:花田十輝 コンテ:高島大輔 演出:高島大輔 作画監督:北原大地

日笠陽子熱演、動の7話と迷ったがここは静の6話で。後半の仕掛けに痺れた。



4『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』11話「一条シン SIN」

脚本:青葉譲 コンテ:日歩冠星 演出:小林浩輔

作画監督:髙井里沙、鈴木理彩、オグロアキラ、前田綾

 

「おそろしいプリズムショー」をどう見せるかという驚きに満ちた一本。

天真爛漫な主人公シンが、別人となったかのようなショーをする、というジャック=フィニィの「盗まれた街」を思い出すような恐怖感。

劇場最速まで完全に伏せられていて、そのときのバルト9の雰囲気、戸惑いとショックは凄かった。推しの変貌に衝撃を受けて泣いている人も複数いて、「あぶねーもん作ってんじゃねーよ!」と思った。

TV放送時はなんとかしようと思い立ちツイートをしてみたが効果は薄かった(当然)

 こちらについては妙にバズるだけでなく「後ろにもいたんだ。また怖くなった」と完全に藪蛇で大いに反省したようなしないような。

 

 

5『スター☆トゥインクルプリキュア』43話「笑顔への想い☆テンジョウVSえれな!」

脚本:村山功 コンテ:土田豊 演出:土田豊 作画監督:稲上晃

 

東映のアレな演出家、土田豊が真摯なストーリーを彩った回。

 といはいうものの、期待するのは来年も8割がたこれであります。

 

 がんばれ、土田豊

 

6『キラッとプリ☆チャン』77話 「ナゾのアイドル ついにデビュー!だもん!」

脚本: 兵頭一歩 コンテ:高橋謙仁 演出:高橋謙仁

作画監督:Song Seung Taik、Song Hyun Ju、Kang Boo Young Jung Ji Moon

「バーチャルプリ☆チャンアイドル」だいあデビュー。佐々木李子の歌も熱い。

『プリチャン』1年目は動画配信というツールに対して、今一つ納得できない展開が多くてうーんと思うことが多かったが2年目は堂々たる話の運びでだいあがデビューまで、たっぷりと時間をかけたところが見事だった。

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ただ同じ話数でアレなギャグをぶっこんでくる破天荒さも健在。

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7『ブギーポップは笑わない』5話「すれちがう季節」

脚本:鈴木智尋 コンテ:川尻善昭 演出:又野弘道 作画監督:小山知洋

 明晰な画作り。

ただ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』もそうだが、なぜ今この作品をという思いは尽きない。色々の事情があることは想像できるが。一方で平成の終わるこの年にやっておいたことがよかったのかもと一瞬思うときもある。

8『ケムリクサ』11話

脚本:たつき コンテ:たつき 演出:たつき 作画:原田優、村田良典、富澤瞬

EDの入りが全て。

 

考察の盛り上がりといい、近年思うのはインタラクティブ性には欠けるアニメはこれからどうなっていくのかということだ。

 

9『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』10話「こんにちは、太陽の女神」

脚本:武井風太 コンテ:石井俊匡 演出:石井俊匡 作画監督山口智

 

明晰な画作り、緩急のある映像。

 

 10『ゲゲゲの鬼太郎』(第6シーズン)72話「妖怪いやみの色ボケ大作戦」

脚本:井上亜樹子 コンテ:地岡公俊 演出:野呂彩芳 作画監督:市川吉幸

珠玉のシリーズ鬼太郎6期から今年も選出。演出野呂さんの頑張りが放映当時から漏れ聞こえてきて、楽しく見られた一本だった。

 

新米小僧さんと完全にかぶってしまったが、合わせたわけではない。

shinmai.seesaa.net

今回で新米小僧さんが10選から離れるということで思い出話などを。

初めてお会いしたのはいつだったかといって結構はっきり覚えている。

アニメ評論家藤津亮太さんの主催する「アニメレビュー勉強会」の打ち上げで顔を合わせたはずで。

 もう7年になるのか。カラッと楽しそうに明るく笑う姿をよく覚えている。その後再会したときに「豆腐小僧さんですよね」とフルスイングで名前を間違えたのをよく覚えている。すんませんでした。

10選企画も最初はふーんと見ていて参加したのはここ数年と思っていたら今年でもう5年だ。ここ2、3年で昔新米さんが言っていた「人の記事を読むのが好きだ(大意)」という言葉の意味がわかってくるというか、書き手の人となりが見えてきて、文章やその作品について、前よりも興味をもてることが多くなった。

弊害もあったが。

 よくこんなん見つけてくるよなと思いました。すごい。

ただ、ガチで真剣に笑ってよいシーンではなかったので本当にお腹痛くて大変でした。

 

今年も色々あって、平々凡々と毎日をそれなりに楽しく、やはり平凡に生きたり大河ドラマに出たりしていました(唐突な自慢)。

 

今年は転職したり、劇場にかかる作品で素晴らしいものが多かったりとなかなかTVアニメに向き合うのが大変でしたが、10選がなければもっと遠ざかっていたろうと思うし、なんだかんだで人生に張りが出ていたような気がします。

 

叶わない夢、叶う夢。夢じゃないけど進む何か。

夢に向かって進む歳でもないかもだけど、来年もなんかそんな感じで過ごせたらいいなと思いました。新米さん、今度ご飯か飲みかやりましょう!お疲れ様でした。