決定!2016年my「このネタバレにやられた!」

映画『レッド・タートル ある島の物語』『サマーウォーズ』の内容に触れている箇所があります。

未見の方はご注意ください。

 

 

この記事は、個人的に今年いちばん「やられた!」というネタバレツイートを決めるものですが、前置きがとても長いです。すみません。

1.ネタバレとSNS

SNSをやっているとネタバレに遭遇することがあります。

注目されたくて秘密を叫んでしまうものや、意図せずにネタバレをしてしまうものもあります。

小説好き、映画好き、物語好きといった人たちがネタバレについてのエチケットやモラル、あるいはどこからがネタバレかどこまでがネタバレか、という議論をするのも幼い頃からよく見てきました。

 

中には、過激な「タイトル以外は全部ネタバレである」と言う人も。

  

ネタバレ考慮しない人のツイートや投稿は避ければいいという意見もありますが、よっぽどクローズドな環境にいない限り、難しいです。

 

 

 

そして恐ろしいのは「ネタバレ」という概念がない人です。

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このマンガの男性のリアクションはオーバーだと思われる方もいるでしょうが、この女性男性両者が存在するのが社会なのでどうしようもないと言えるでしょう。

映画と小説、マンガ、テレビアニメは違うよ、と言われればそうですが、やはり楽しみはまっさらな状態でという気持ちはよくわかります。

 

せいぜい「社会的に影響力のある人」が「公開前」に「無邪気に」にネタバレすることのないように祈るばかりです。

 

繰り返しになりますが、ネタバレは避けられませんし、そのことで過度に怒るのもよくありません。文化の違い、スタンスの違いと言えます。

実際に推理小説のストーリーやトリックを事前に聞かされても大して気にならないという人もいます。そしてその人が熱心な推理小説ファンだったりもします。

 

 2.ネタバレとどうつきあっていくか

穏当な防衛策としては「なるべく早く見る」「ネタバレを忘れてから見る」「見ることを忘れてしまう」「作品の存在そのものを忘れる」「そして考えることをやめた」などでしょうか。

 はい、これが急速なネタバレです。公開当日ですよ。原画まで!

解説すると、新海誠監督の作品『言の葉の庭』に出ていた雪野百香里というキャラがカメオ出演で出ているというファンサービスでした。

 

公開前に出版された小説版でも「ユキちゃん先生」として登場しているので、厳密なネタバレには当たらないという意見もあります。

他にも、ちゃんとどこからどこまでが土屋さんのカットなのか知りたい、四国に行ったはずなのに岐阜かよ、岐阜は四国、むしろ四国が岐阜の一部、とかさまざまな議論があります。

 

 

個人的にはこういったネタバレの是非の議論はあんまり意味ないなあと思います。

源氏物語のネタバレを食らって菅原孝標女が激おことか言われても昔の話ですから、あまり強く共感できないかもしれません。

そもそも上のツイートも公開直後ならまだ怒る人が出るかもしれませんが、今読むと別に強いネタバレ感、「それ言わないでよ」感はないのではないでしょうか。

 

 時代や、環境、システムによって変わってしまうものなので、映画のネタバレについては、自分がよいと思う、住みやすい環境を作る方が建設的な気がします。

 

3.ジブリのネタバレは平気?

また大ヒットした作品、古典的な作品はネタバレについて寛容なムードができあがります。

 

綺麗ですね。別に批判されるということもなく平和な世界です。言いたいことが言える方が健全な気もします。

 

関連商品から軽いネタバレに飛ぶこともありますね。

 

まあ口噛み酒はロマンチックだからしょうがないですね。

ちなみにこのツイートは「一見フェティッシュなものやグロテスクなものから美を見出して、作品へと昇華する新海誠はメジャーになってもぶれない」というつもりで呟いたのですが、わりと皆さんの反応はこんな感じで困惑しています。

困惑していますよ。

 

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※抽出は編集しています。「こういう人とは知らなかった」「寝られらなくなった」など色んな反応もありますが、おおむね一つの意見でまとまっているように見えます。

 

 

4.広い心を持とう

そういえば『サマーウォーズ』ではブロガー試写という「ブロガーを招いて感想を書いてもらう」という試みもありました。ちょっと時代を感じますね。 

s-wars.jp

ところが、当日渡された案内の紙には「陣内栄が死ぬことはブログに書かないでください」とあって、上映前に見たブロガーは「ぐわー」とか「ええ」とか叫んでいたとリンク先のブログで書かれてあります。小規模だったので特にアレでしたが公式がお茶目でしたね。

 

 

自分はアニメ関係のやりとりのなかで観ていない作品についてふれられることも多いので1500年前の糸守湖ぐらい広い気持ちでいるようにしています。

ですから、多少のネタバレは平気ですし、どうしてもネタバレしたくない作品は予告も全く見ないようにしたり、初日に見に行くようにしたりと工夫しています。

まず大事なのは自分の心が平和であることかと思います。

面白い作品は人が楽しんでこそです。ネタバレで無用ないさかいが起こらないことを一人の人間として強く思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これはねーよ。