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私の「この世界の片隅に」の歩み~2015年

1.前回までのあらすじ

 

この世界の片隅に』映画企画も少しずつ進んでいるらしい。いるらしいがファンの自分には動きがよくわからない。でもひたすら待とう、と思って2015年がやってきた。

 

 

2015年3月

アニメスタイルイベント ここまで調べた~」もついに最終回。

自分は仕事の為行けず。

 

animestyle.jp

レポートはこちら。

http://www.mappa.co.jp/column/scrapbook/column_scrapbook_03.html

 

ここでクラウドファンディングが発表になる。

メディアで取り上げられるとき大体毎回語られているので詳細は省くが、広くファンに支援を募るこのシステムが、大成功した。

 

www.makuake.com

2100万円目標で倍近い3900万円を達成した。わりと語られないことだと思うがこの企画は「パイロットフィルム」の制作を目的としているものだ。映画本編の製作資金そのものではない。

製作側としても、ファンディングで映画を完成させようとしたのではなくて、「名刺代わり」になる映像を作り、スポンサー集めを捗らせたいとのねらいがあったと思う。

資金集めが本当に厳しいところにあったことがよくわかる。結果としてパイロットフィルム以上に、この大成功が報じられたことで、それこそが「名刺」になり

製作環境も劇的に改善したと語られている。

 

この記事では片渕監督の苦境が語られている。サイゾーらしい記事ではあるが、今まで監督も語ることは少なかった。本当に陽が当たったのはここ最近なんだろうと思う。

www.cyzo.com

 

度々、この記事でも書いているが、待つ方も大変だった。でも当事者として苦労される人はもっとずっと大変だったろうと思う。ありがとうという言葉しかない。

 

クラウドファンディングとアニメ

ところでアニメにおけるクラウドファンディングの先例で話題になったのは湯浅政明さんの『キックハート』。

片渕監督の連載元のアニメスタイルでもしっかり取り上げられていたし、発案には影響もあったのかもしれない。ちなみに『キックハート』は15万ドル目標で最終20万ドルとなり成功を収めた。『この世界』の2000万という金額はある程度これを参考にしていたのかもしれない。

湯浅さんと片渕さんではファン層も異なるだろうし、当時はクラウドファンディングというかたちでアニメファンがどれだけお金を出すかというのも未知数だった。

「切り札」ではあったが、満を持しての勝負手ではなく、迷いながらの一手だったかもしれない。

animestyle.jp

 

www.production-ig.co.jp

クラウドファンディングとわたくし

さて自分もどーんとやるつもりで最初は100万円を出すつもりだった。

結局は10万円だったが。

 投資云々と書いているが、別に大損したとかではなく、家族の体調もそのときあんまりよくなく、色々考慮した結果こうなった。保険は色々あったが、手元資金はいくらあっても不安なものだ。

あとは自分が「はい100万、パーン!」と出しても企画として盛り上がるのか?という思いはあった。

まったくのウルトラ超杞憂ではあったが。

このファンディングで大きかったのはテロップの出ない1200人、そしてテロップに出る1万円を出した人が2000人弱いたことだろう。

この世界の片隅に、支えたいと思う人達があまねく遍在していたのだ。それが可視化されたことで、ファンとしても嬉しかったし、作り手のモチベーションとしても、製作としても大きく前進したと思う。

 



のんびり呟いているが、「お前、完成版のテロップ観たら色んな意味「ワッ!」って叫ぶんだぞ」と言ってやりたい。*1

 

2015年夏

 

この世界の片隅に 支援者ミーティング東京

当時のメールから
>>参加回:C
>>日 時:7月11日(土)開場15:00/開演15:30 (17:00終了予定)
>>会 場:杉並区 西荻勤労福祉会館 ホール
>>住 所:東京都杉並区桃井4丁目3番2号

支援者のためのミーティングがあり、万感の思いをこめて行った。

西荻は当日暑かったのを覚えている。

 

ミーティングでは「調べたこと」に加えて、ムービー「特報」が流れた。

 

ほんのわずか1分30秒の特報だけで泣けてしまった。ミーティングに来てた人の多くがそうだったようだ。

それに受付には丸山社長を初めとして、スタッフの皆さんが頭を下げてくださって、恐縮しつつ、改めて真摯な情熱を感じたのを覚えている。

 

 上映された特報はyoutubeにもアップされた。

2015年8月1日の時点で、再生回数50回。

 しかして今は162,000回。本当にここ数か月の盛り上がりを見ていると、え?これだけ?という気持ちがあるがこれは2016年8月に予告編が出たからとも言える。

www.youtube.com

予告編は今や120万回を超えた。すずさんも泣いている*2

www.youtube.com

今年の春ごろまでは、話題になることも今ほど多くはなかった。

もっと自分にできることはなかったか、振り返るとそういう気持ちも出てくる。

ただ、映画そのものがないときに人に勧めるときに、コミックスを貸したりする草の根戦術しかなかった。そして今こっそり書いてしまうとこの6年ばかりの待つことに慣れ過ぎていて、完成するという実感もなかなか持てずにいたということもあったと思う。

作り手の苦労には及ぶべくもないけど、待つ自分も、そういう停滞した(ように見える)状況に慣れてしまっていたのかもしれない。

 

 

広島での報道

広島ではこれまでも継続して各所で取り上げられていたが

それ以上にスタッフも「まず広島へ届けたい」という姿勢が多くみられた。これは制作の手法と経緯からも必然的だったが、広島在住の方のおかげで目にすることができて幸せだたった。

 

 

 

 

それを受けての自分のツイート。 ちなみにこの場面は東京のミーティング時は未完成だった。

 

それでもどこかのんびりしている自分。お前2回、のべ9日広島行くんやぞ。

ちなみに土ころびさんには次の年、呉について教わることになる。 

 

 全部拾えないが2015年は片渕監督始め製作陣が各所に出向いて講演やトークをしていた。

ちなみにこの様子は2016年の呉の展覧会で上映してたので観られました。

満足。

5月に戻ってしまうが徳島のアニメイベント、マチアソビでのトークイベント。

今にしてみると広島に近い徳島でイベントができたのはとてもよかったように思う。

 参加した方の感想。

バックグランドの大切さ ~『この世界の片隅に』監督トークイベントinマチアソビに参加して~ - りぷろぐ

といったところで2015年も終了。製作的には大きな節目の1年だったと思うが、どこかのんびりしている自分は変わらず。 

f:id:an-shida:20161021011102j:plain

 

*1:公開前なので詳細は書かないがその演出もさることながら自分の名前がめちゃくちゃ目立つところにあったのだった

*2:ジョークです